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建材からの化学物質 05


-- 塗料からの化学物質 --

 次に取り上げるのは塗料です。ペンキなどは最も身近で手軽に扱える建材の一つと言ってよいでしょう。
建材からの化学物質 塗料塗料は、美観や劣化防止を目的として住宅のいたるところに使われています。日曜大工用としてホームセンターなどでも数多くの商品が売られており、手軽に入手できます。

塗料には様々な種類があり、鉄に塗る場合、コンクリートに塗る場合、木に塗る場合、あるいは外部用、内部用、水性、油性・・・というように下地別、場所別、目的別に用いられ、その組成や特徴はそれぞれ異なります。

塗料は、化学物質の揮発の形態が蒸散支配型とされています。「蒸散支配型」と言われても普通のヒトにはさっぱり分かりませんよね。要は、揮発しきるまでの時間は比較的短いけれど、揮発中は高い濃度で揮発するタイプということです。
つまり塗料の中のVOCは、 ジワジワと揮発するんではなく、一気にバーッと揮発するわけです。 このことから、ペンキの塗り替え直後に、シックハウス症候群の症状が急激に出るというケースもあります。
 
塗料の成分
さて、一般的な塗料は一体どんな原料から作られているのでしょうか。塗料の主な成分を下の表にまとめてみました。

塗料の成分
特  徴
 溶 剤 顔料や合成樹脂を溶かし、塗装しやすくします。
 希釈剤 粘度(ネバネバの度合い)を下げて作業性を高めます。
 顔 料 塗料に色をつけます。また錆び止めなどの役割があります。
 合成樹脂 塗膜形成成分として使われます。膜をつくります。
 展色剤 顔料を展ばし広げやすくします。ムラを防げます。
 蒸発抑制剤 塗膜の白化(チョーキング・粉ふき)を防ぎます。
 乾燥剤 塗料の酸化を促進させ、塗膜を安定させます。

塗料の種類によって、入ってるものや入ってないものがありますが、これらが塗料の主成分として代表的なものです。これ以外にも可塑剤や増粘剤や硬化剤などがあります。

シックハウス症候群の原因となる「有機溶剤」
では、これら塗料の成分の中で、シックハウス症候群の原因物質となる代表的なものは何なのでしょうか。
それは「溶剤」です。他の成分にも有害な化学物質は含まれていますが、特に問題になるのがこの有機溶剤なのです。 これには特に注意してください。

「溶剤」とは、字のごとく「溶かすための剤」。身近にある溶剤の分かりやすい例が、「除光液」です。除光液は乾燥して固まったマニュキア塗料を溶かして落します。まさにこの除光液や、よく耳にすることのあるシンナーなどが溶剤成分です。

有機溶剤の種類は400種類以上もあると言われていますが、塗料の溶剤で特に多いのはトルエンやキシレン。
トルエンやキシレンは、VOC(揮発性有機化合物)の一種で、シックハウス症候群の原因となりやすい化学物質です。

溶剤として塗料に用いられるトルエンやキシレンは、乾燥期間中に空気中に多く放散されるので、塗装直後は非常に空気が汚れます。
しかし、その一方で、完全に乾燥して一定期間が経過すると放散量が劇的に下がる特徴をもっています。

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     建材などについて。

 07その他の建材からの化学物質 その2 
    それ以外にも様々な建材から化学物質の放散が考えられます。
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