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シックハウス症候群の要因 01


-- 化学物質 その1 (ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなど) --

 シックハウス症候群の要因 化学物質シックハウス症候群の最も大きな原因とされているのが、建材から放散される化学物質です。特に、室内空気を汚染する化学物質として、VOC (Volatile Organic Compounds = 揮発性有機化合物)があげられます。

「揮発」とは「常温で液体が気化すること」を意味します。つまり、「常温でも空気中に気化しやすい有機化合物」のことを総称してVOCと呼んでいるわけです。
水の沸点(液体が気体に変わる温度)は100℃です。沸点が低い物質ほど早く揮発しますが、沸点に達しなくても少しづつ蒸発して気体になっていきます。例えば、コップに入れた水が数日経てば減ってしまうように、揮発性有機化合物も常に揮発し空気中に溶け込んでいきます。

マニキュアを落とす除光液に鼻を近づけるとツーンとしますよね。これは除光液の中に含まれたVOCが急激に揮発して空気中に溶け込み、それを吸い込んだことで鼻の粘膜が刺激されているからなのです。
この除光液の例は少し極端ですが、建材に含まれたVOCも同じように少しづつ空気中に放散されているのです。
 
厚生労働省では主要なVOC13物質について室内濃度指針値のガイドラインを設けています。
ここでは厚生労働省によって室内濃度指針値が定められているVOC13物質の特徴や健康影響などについて説明したいと思います。

ホルムアルデヒド
「ホルマリン」という言葉を聞いたことのある人は多いでしょう。
昔、学校の実験室の棚で見たことありませんか?液体に漬かった不気味な標本を。そうです。この液体こそホルマリン。
ご存知の通り、標本が腐らないようにホルマリンに漬けているわけですが、実はこれ、ホルムアルデヒドを水に溶かしたものなんです(→ ホルムアルデヒド40%水溶液)。

こんなことからもわかるように、ホルムアルデヒドは水に溶けやすい性質を持っていて、防腐剤としてよく用いられています。
建材の接着剤にも多く使われてきました(最近は規制されているのであまり使われませんが)。ホルムアルデヒドはVOCの中でも特に揮発性が高く、VVOC(超揮発性有機化合物)に分類されています。

ホルムアルデヒドは刺激臭のある無色の気体で、目・鼻・呼吸器を刺激します。 厚生労働省の室内濃度指針値は0.08ppm以下とされています。
2003年に改正された建築基準法では、このホルムアルデヒドの使用制限が加わりました。 シックハウス症候群の原因の中で最も有名なのがこのホルムアルデヒドです。

トルエン
トルエンは、シンナーなどの塗料用溶剤や希釈剤(薄め液)、あるいは接着剤に多く含まれています。無色でベンゼンのような香りを持っています。皮膚や粘膜への刺激が強く、中枢神経への影響を与えるのが特徴です。
高濃度を長時間に渡って吸入すると、頭痛や吐き気、強い疲労を引き起こすとされています。また、トルエンは空気よりも重いため、空気中に放散されると床面に滞留すると考えられます。
厚生労働省の室内濃度指針値は0.07ppm以下とされています。

キシレン
キシレンは、塗料用溶剤や希釈剤(薄め液)、接着剤に多く含まれていることや、無色でベンゼンのような香りを持っていること、また空気より重いことなど、トルエンとの共通点が多くあります。
健康影響としては、キシレンを吸入すると顔面が紅潮し熱感を覚えることがあります。トルエン同様、中枢神経に影響を及ぼし、疲労感、めまい、のぼせ、過度な吸入によっては酩酊状態などになるとされています。
厚生労働省の室内濃度指針値は0.2ppm以下とされています。

パラジクロロベンゼン
パラジクロロベンゼンは、無色あるいは白色の結晶体で独特な刺激臭を持っています。衣料用の防虫剤やトイレ用の防臭剤などに多く用いられています。固体の結晶からただちに蒸気となり、空気中に放散されるのが大きな特徴です(この性質を昇華性といいます)。
健康影響としては、頭痛、目の痛み、吐き気、食欲不振、肝臓や腎臓の働きを悪化させる性質を持っています。
厚生労働省の室内濃度指針値は0.04ppm以下とされています。

エチルベンゼン
エチルベンゼンは無色(光や空気の具合によって黄色っぽく見えることもあります)で、独特の芳香を持ち、接着剤や塗料用溶剤及び希釈剤などに用いられています。また、目や鼻、ノドの粘膜の痛み、めまい、頭痛、皮膚の炎症、意識低下、眠気などの健康影響があります。
厚生労働省の室内濃度指針値は0.88ppm以下とされています。

まだまだあるので、その2に続きます。

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 01化学物質 その1 (ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなど)
    シックハウス症候群の最も大きな原因とされるのが化学物質。ここでは厚生労働省
     で室内濃度の指針値が定められている化学物質について説明します。

 02化学物質 その2 (スチレン、クロルピリホスなど)
     化学物質その1 の続きです(書ききれないので・・・)。  

 03ダニ その1
     家の中に生息する様々なダニ。その種類や特徴を解説します。

 04ダニ その2
     ダニによる健康影響ってどんなものがあるの? ダニに刺されることよりも・・・

 05カビ その1
    カビの種類からその特徴までを解説。カビにもいろいろあります。

 06カビ その2
    カビが人に及ぼす健康影響を解説しています。

 07様々なアレルゲン
    「アレルゲン」とはアレルギーの原因となるものです。家の中に潜むアレルゲンは、
     ダニやカビ以外にも様々!

 08シックハウス症候群になりやすい体質
    シックハウス症候群になる人、ならない人。 それは一体何で決まるのでしょう・・・。
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関 連 情 報 A

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