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シックハウス症候群の要因 06


-- カビ その2 --

「カビ その1」 では、カビの生長の過程や住宅の中でよく見られるカビの種類について解説しました。 
ここでは、カビが人に与える健康影響について説明したいと思います。
 
カビによるアレルギー
カビによる健康影響で最も大きいのがおそらくアレルギーでしょう。
空中に浮遊するダニのフンや抜け殻が、シックハウス症候群の原因になることはすでにお話しましたが、同じく空中に舞ったカビやカビの胞子もシックハウス症候群の原因となります。

カビは、壁や床や衣類などに定着したあと、自らを増殖するために胞子を飛ばします。その大きさは非常に小さく、3μm〜80μmだといわれています。ヒトの肉眼で見える限界が約200μm(1mmの5分の1)と言われているので、カビの胞子がいかに小さいものか分かりますよね。 また、胞子だけでなく、なんとカビ(菌糸)自体も空中に浮遊していることがあります。これらを吸い込むと、気管支喘息やアレルギー性鼻炎、過敏性肺炎などの原因となってしまうのです。
また、カビはアトピー性皮膚炎の原因の一つであるとも考えられており、これらをまとめて「真菌過敏症」などと呼ぶこともあります。

カビが感染症を引き起こす?
カビが引き起こす感染症を正式には真菌症といいます。これは、アレルギー反応からではなく、体内に侵入したカビ(真菌)自体が原因となって感染症が引き起こされるものです。
カビの侵入経路は2つ。一つ目はカビが皮膚から侵入して障害を及ぼすものです。これは表在性真菌症と呼ばれています
そしてもう一つは、呼吸や経口(食べること)によって、カビが体内に侵入し、障害を及ぼすものです。これは深在性真菌症と呼ばれています。それぞれどんな病気があるのかをまとめてみました。

  @表在性真菌症 : 水虫、タムシ、かぶれ、カンジダ症などです。
  A深在性真菌症 : アスペルギルス症、クリプトコッカス症などです。 
              (呼吸器や耳、脳や中枢神経に感染する場合もあります。)

深在性の真菌症は、健康であればほとんど感染することはありませんが、病気などで免疫力が低下している人には感染しやすいといわれています。

カビが毒を作り出す?(カビ毒・カビ中毒)
みなさん、カビが毒を作り出すって知ってました?
カビが代謝により生み出す有毒物質は、なんと数百種類にも及ぶといわれてます。カビが生み出す毒素のことを「マイコトキシン」といいます。そしてこの毒素による中毒症をマイコトキシン中毒症といいます。
厄介なことにこの毒素はタンパク質ではないため、熱に強く、調理しても毒素が分解されることはありません。 多少古くなった食品でも、加熱すれば安全というイメージがありますが、カビが作り出す毒には通用しないようです。

間接的な影響
次に、直接カビとは関係ありませんが、副次的なものによる健康影響を説明したいと思います。
ダニの頁でも、防ダニ剤やダニの駆除剤のお話をしましたが、同様に、防カビ剤やカビの除去材に含まれる化学物質は、やはりシックハウス症候群の要因となります。防カビ剤に含まれる化学物質の代表的なものをまとめてみました。

 @ チアベンゾダール(TBZ) 
チアベンダゾール(TBZ)は、防カビ剤として最もよく使われている化学物質です。嘔吐やめまい、肝臓障害などの健康影響が確認されています。また、発ガン性があることや環境ホルモンとしての疑いも確認されています。

 A イマザリル
イマザリルは、急性的な毒性が強く、肝臓や腎臓の機能障害があります。また、発ガン性があることや環境ホルモンとしての疑いがあることも確認されています。

 B オルトフェニフェノール(OPP)
オルトフェニフェノール(OPP)は、皮膚や粘膜を刺激し、ひどい場合にはタダレなどを引き起こします。@、A同様、発ガン性があることや環境ホルモンとしての疑いも確認されています。

一方、シックハウスの原因となる有害な化学物質に頼らない、天然由来成分のカビ取り剤もあります。なるべく、安心して使える防カビ剤やカビ取り剤を選ぶようにしましょう。
⇒ 天然由来成分のカビ取り剤

さて、以上がカビによる健康影響ですが、ほんと様々なものがありますよね。カビがシックハウス症候群の立派な原因になることを分かっていただけたと思います。

そこで、次に気になるのがカビの撃退法。シックハウスの原因となる防カビ剤を用いずにカビを撃退するにはどうしたらよいのでしょう。これについては、 カビ 対策 で詳しく解説してますので、是非ご覧になってみてください。


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 01化学物質 その1 (ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなど)
    シックハウス症候群の最も大きな原因とされるのが化学物質。ここでは厚生労働省
     で室内濃度の指針値が定められている化学物質について説明します。

 02化学物質 その2 (スチレン、クロルピリホスなど)
     化学物質その1 の続きです(書ききれないので・・・)。  

 03ダニ その1
     家の中に生息する様々なダニ。その種類や特徴を解説します。

 04ダニ その2
     ダニによる健康影響ってどんなものがあるの? ダニに刺されることよりも・・・

 05カビ その1
    カビの種類からその特徴までを解説。カビにもいろいろあります。

 06カビ その2
    カビが人に及ぼす健康影響を解説しています。

 07様々なアレルゲン
    「アレルゲン」とはアレルギーの原因となるものです。家の中に潜むアレルゲンは、
     ダニやカビ以外にも様々!

 08シックハウス症候群になりやすい体質
    シックハウス症候群になる人、ならない人。 それは一体何で決まるのでしょう・・・。
関 連 情 報 @

ホルムアルデヒド試験紙
自宅で手軽にホルムアルデヒドの試験ができます。


ダニを捕ってアレルギー対策
ダニ捕りロボは、殺虫剤などを一切使用しない体にやさしいダニ捕りアイテムです。



人体に無害!安全な殺虫剤
厚生労働省が認めた安全成分で作られた人にやさしい殺虫剤です。



防虫剤を使わない防ダニ布団
特殊高密度織物を使用しているので、防ダニ剤を一切使わずにダニをシャットアウト。



関 連 情 報 A

銘木無垢ダイニングテーブル
化学物質を一切含まない、自然の植物油をベースにした「オスモオイル」で塗装。



化学物質を使わない天然塗料
化学薬品による漂白をしていない無農薬の蜜蝋ワックス。木材、竹、コルクタイルなどに塗ることができます。



シックハウス対策に最適な無垢フローリング
合板を用いない、無垢のフローリングなので化学物質の発生がなく人にやさしいフローリングです。

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